埼玉県ふじみ野市の市営「ふじみ野市大井プール」で女児が給水口に吸引されて死亡した事故からちょうど一年が経ちました。
この一年の間にプールの安全が見直され文部科学省から各自治体に安全管理の徹底を求める「安全標準指針」が通知されました。
さすがに世間の注目を集めた事件を受けてまとめられた物だけに非常に細かな部分まで指針が作られています。これだけ高い要求水準を完全に満たせば過去に起こった事故はなかったでしょう。
しかし、ハードルが一気に上がりすぎて対応できないところも多いことだろうと思います。現に神奈川県の海老名市では監視体制が指針どおりに出来ないことから長年続けられてきた学校プールの開放を中止したそうです。
複数の監視員を置いたり、救急救護の資格を持っている人を確保したり、AED(自動体外式除細動器)を配備したりするのが望ましいとされれば、やらないわけにはいかないので、それならいっそプール自体を無くしてしまえという事になってしまいます。
実際に地方の小規模校では教員採用試験をクリアできる程度には泳げてもライフガードみたいに救急救命できるような職員が複数居るとは限らないでしょう。
幼稚園の水遊び場みたいなプールにもこの指針を当てはめるよう求めたら運用できるところは少数派になってしまうのではないでしょうか。
身近なところから水の大切さ、素晴らしさ、危険も併せ持っていることなどを体感して子供たちには育って欲しいので、管理が大変だからプールは使わないようにしようという風潮が生じないことを切に望みます。
Recent Comments