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下水道整備

昨日の日経の記事です。

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国土交通省は下水道の普及が遅れる地方の自治体を対象に、地域の実情に合わせた低コストの整備手法を試験的に導入する。「全国一律」の整備基準を弾力化。河川の護岸や水路の脇などを活用して、下水管を地表にむき出しのまま整備することを認める。地面に埋設せずに済むため、大幅なコスト縮減が見込める。年度内に全国9カ所で試行。将来的には全国展開を目指す。

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相変わらず国土交通省は自分の縄張りの下水道を広げるのに躍起になっているようです。既に何年も前から生活排水総合基本計画を作って厚生労働省所管の合併浄化槽、農林水産省所管の農業集落排水施設とあわせて生活排水処理率を向上させることになっていたはずじゃないのでしょうか?

一般の方の多くが誤解しているというか騙されている事に「便所の水洗化=下水道の敷設」という事があります。

下水道が無いから未だに汲取りなんだと考えている方も意外に多いように感じます。しかし、便所の水洗化や台所の排水などを処理するのは下水道だけではありません。むしろ未処理のまま河口付近の終末処理場に集めて処理をする下水道よりも川の上流部で処理をして川に水を返してあげる合併浄化槽や集落排水による処理のほうが環境にやさしい場合も多くあります。

以前の浄化槽は便所の排水だけを処理する単独浄化槽が主流で下水道の普及までの繋ぎとしての位置づけでした。そのため処理性能も低く、汚濁負荷の大きな台所排水が未処理のままになるという弊害もありました。その単独浄化槽の新規の設置を認められなくなり、現在設置できるのは便所排水と台所排水などをあわせて処理する合併処理浄化槽になっています。

合併浄化槽はそれぞれの家庭で使われた水をその場でキレイに処理をして河川に排水するので、「使った水をきれいにして自然に返す」機能があるといえます。

下水道がなかなか普及できない理由の一つが、延々と掘り進めなければならない下水道管の埋設工事費が膨大なものだからです。今回の新聞記事で取り上げられているのはこの埋設管を止めて露出配管や側溝みたいなもので未処理の下水を集めようとするものです。

人口密集地であればそれぞれの家庭に処理設備が不要で効率の良い下水道も人口がまばらな郡部では埋設配管ばかりにお金がかかってとても非効率です。だから人口の集積度合いによって集落ごとにまとめて処理する集落排水処理や戸別に処理をする合併処理浄化槽も併用する総合対策が必要になるのです。

それなのに埋設管による下水道では非効率な地域にも下水道を張り巡らせるために露出配管で下水道を作るなんてもってのほかです。効率が悪い地域であるなら集落排水や浄化槽に方針転換すべきです。

自動車の運転を誤って道路脇の配管にぶつかったら未処理の下水が噴出したなんて事が将来起き得るかも知れません。僕は露出配管の下水道に反対です。

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