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モレラ岐阜の開店騒動(浄化槽の能力について)

4月にオープンしたばかりの「モレラ岐阜」が初めての大型連休を迎えて、開店したての物珍しさもあって連日大変な賑わいになり、浄化槽の処理能力が追いつかず急遽閉店時間を早めたことで混乱しているようです。

いくら日本最大級のショッピングモールと言っても設備の能力は限界が有るし、本格オープン最初の連休という特殊事情の有る意味想定外の状況での浄化槽の処理能力不足は仕方が無いのかなという気がします。

その昔、浄化槽の設計をやっていた経験から、この手の利用者数の見込みが出しにくい建物の処理能力を決めることの難しさは嫌というほど味わってきました。
利用者数を多く見込めば設備が巨大化し建設コストが跳ね上がります。
また、コストだけでなく処理の安定にも影響してしまいます。
浄化槽は微生物の活動で排水中の有機物を分解除去します。
もし、利用者数を多く見込んだところに少ししか来なかったら微生物たちの栄養源が不足して正しく処理するために必要な微生物を維持していけません。

逆に通常時の来客数の予測だけに基づいて設計していたら今回のようなイベント時には全く対応できなくなってしまいます。

浄化槽のような生物処理と呼ばれる排水処理は微生物の状態を適切に保つことによって処理能力が確保できるものなので排水量と濃度の急激な変化には弱く、今回のように設備の立ち上げと同時に急激な負荷増大が有るような場合は特に処理水質確保が困難です。
グランドオープン直後の状況の中で公害問題を未然に防ぐために閉店時間を早めて浄化槽にかかる負荷を減らした対応は非常に良かったと思います。
もし、閉店時間を早めずに排水を増やし続ければ処理が完全に終わっていない排水を河川に放流することになりもっと大きな問題になっていたでしょう。
閉店時間を早めるように進言した現場の担当者とそれを認めた経営者の連携が巧く取れていたんだと想像します。

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